第12章 ふわふわしたオーラ
次の日の朝、昨日の事について玲王くんに全力で謝られました。
気にしなくてもいいよって言った私でした……………
まったく気にしてないワケじゃないけどなぁ…………
許しているけどね。もちろん
「おはようさん実音」
『羊くんおはよう!』
「元気いっぱいやなぁ」
『羊くんがいるからなー』
他の棟で朝ご飯を一緒に食べている氷織と実音。この2人の出会いは実音がブルーロックに来て3、4日経った日まで遡る……………。
『ええ…………マジ………………』
「どないしたんそこの君」
『あわわ…………』
「噂の練習相手の………」
『そうでございます…………』
「おかずひもじいな」
『はは…………』
他の選手はランクによっておかずが変わるが特例の実音の場合その日のランダムで決まるのだ。まるでそれはくじ引きみたいに。豪華な時もあればしかしその逆もあるのだ。
「へぇ…………君の場合そんなんでおかず決まるんやな」
『そうなんだぜ…………』
「はい」
『!?』
「僕のおかず一口やろ。はい、あーん」
あ、あーんってこの人めっちゃかわいいし、男の子なんだよね??私よりも女子力高そうだしかわいい!それにあーんって間接キ…………
「ボッーとしてどないしたん。はい遠慮せんと」
『お、おう……………うめぇ…………』
「よかったわぁ。嬉しそうで。僕は氷織羊。君は?」
『俺は佐々ノ原実音。よろしくな』
「こっちこそよろしゅうな。あ、ご飯の後サッカー付き合ってくれへん?」
『おう!』
氷織のふわふわしたオーラにより間接キスの事なんて忘れていた実音だった……………。ちなみに現状女だということはバレてはいない。