• テキストサイズ

綾なす愛色【鬼滅の刃】

第2章 優しい約束、哀しい約束





「煉獄さんは、人の心が読めるの?」

だって、そうとしか思えないくらい私の心の中を言い当てる
でも嫌な気はしなくてスッキリした気分になるんだ

「心か?残念ながら読めん。だが目の中の色はわかる。君の想いの色だ。」

「私の目はどんな色?」

「そうだな…哀の色だ」

「藍…?」

「いや、哀しみの哀だ」

そこまで見抜かれてるんだ
丸裸にされたみたいだな

煉獄さんはひどく哀しそうに私を見る
なんとなく、わかってしまった
私の目にも今の煉獄さんと同じ色が見えているんだ
煉獄さんの言った哀の色

「可哀想って思ってますか…?」

同情から私を気にかけてくれているの?
それならもう会わない方がいい
でも、煉獄さんは私の問いかけに眉根を寄せて目に力を入れた
怒っているんだ

「そんなわけないだろう!俺が薫さんに会いたいからだ。だからこうしてここにいる」

煉獄さんはどこまでも優しい
優しくしているつもりはないのだと思う
煉獄さんの生き方が、真っ直ぐだから
心地のいい優しさになるんだ

「煉獄さんも友達?」

「俺はとうに君の友人だ!!」

今度はぴっかぴかの笑顔で答えてくれる
きっと、煉獄さんは他の人からしたらちょっと変わってる人の部類に入るんだと思う
私だってそんなに何人も普通の人を知っているわけじゃないけど…
もし誠二さんが普通なら…私は普通はいらないや
”変わってる”が好きで愛おしい

「ありがと!煉獄さん!」

煉獄さんの笑顔はすごく可愛い
いつもは二十歳に見えないけど、目を細くして笑う顔は幼さが覗いて可愛い
私の”ありがと”にその笑顔を見せてくれた

「さぁ、ついたな!手当てをする為に屋敷に上がらせてもらってもいいか?」

「何もないけど、お茶くらいは出せます。時間が許すなら上がって行って!」

「うむ。そうさせてもらおう!」

玄関の鍵を開ける
ガチャンと開く音はあまり好きじゃなかった
誰もいない場所に帰ってきたって思い知らされるから

でも、その音が今日は少しだけ軽く聞こえたんだ
友達が一緒だから

/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp