~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第9章 探偵たちの夜想曲 (バーボン)
安室さんが運転する車の後ろから、女子高生探偵の世良真純がバイクで追跡する。
「その後、何か動きは?」
沖矢さんが哀ちゃんに問いかける。
「その先を左へ曲がって、直線距離であと5キロぐらい。移動はしているみたいだけど、このスピードは歩きね」
「だとしたら、あと10分ぐらいで追いつきそうですね。沖矢さん」
「それにしても、何をうろうろ歩き回っとるんじゃろう?」
「さあ?しかしコナン君のことですから、何か目的があっての行動でしょうね」
うん、私もそう思う。
「もう少しよ。この先の角を右に曲がって、少し行った所にいるわ」
「分かりました。」
「とっ…とにかく、このことを蘭君に」
「博士、まだ辞めておいた方がいいと思います」
「え?陽菜君なぜじゃ?」
「コナン君がどいう状況か分かっていません。まさかとは思いますが、コナン君にすでに危害が及んでいる可能性も、ないわけではありません」
「そっ…そんな」
「とにかく、連絡は状況を把握してからにしましょう博士」
「わっ…わかった陽菜君の言う通りにしよう」
「それと、君にも念のために言っておきますが、彼もしくは彼の乗る車を発見しても、むちゃな行動には出ないように。彼の命を危険に晒すことにもなりかねませんから」
いやいや、沖矢さん?そんなこと哀ちゃんに言わなくても絶対わかってる気がする。大人みたいだし…。
「そんなこと言われなくても分かってるわ。子供じゃないんだし」
ほらやっぱり…。年頃の女の子の扱いは難しいんですよ!沖矢さんと心の中で思う。
その頃、コナン君は銀行強盗の最後の一人に捕まってしまっていた。樫塚圭と名乗っていた女の本名は浦川芹那。コナン君とずっと銀行強盗の最後の一人を探し回っていたのだ。銀行強盗の最後の一人は拳銃を所持しており、浦川さんとコナン君を脅して拳銃を発砲する。
「さあ!さっさと車をだしな!!グズグズすんじゃないよ!!!」バンッ。
「はっ?!この音は銃声?!まさかコナン君に何か…」
沖矢さんの車の前を青い車が通り過ぎる。
「あっ!!あの車よ!!あの車に江戸川君がのっているわ!」
「では、このことを毛利さんに知らせてください」
「えっ?!昴くん警察じゃなくてか?」
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