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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第4章 小さな探偵さんとプライベートアイ


「陽菜、起きろ。朝だぞ。」チュッ。

「んんっ…。もう少し…っ」

私は朝が弱い。できることならこのふかふかで私を離さない布団から出たくない。

「はぁっ…。仕方ないな。」

「ふぁっ…っ…。」

突然与えられた濃厚な口付けに私の目は一気に覚めた。

「はぁ…はぁっ…。朝から激しいよ、ゼロくん。」

「陽菜を手っ取り早く起こすにはこれが一番だからな。早く起きないと仕事前に襲うぞ。」

「そっそれだけは勘弁してください。」

重たい身体を起こし急いで洗面所にいき支度に取り掛かる。

「さすがに、そんなに早く否定していかれるとショックなんだが…。」

「だってゼロくん一回じゃすまないもん!それに昨日の後遺症も…。いたた…。」

悲鳴をあげる腰をさすりながら、涙目で訴える。

「久しぶりすぎて手加減できなかったんだ。準備が済んだら机の上に置いてる朝ごはん食べていくんだぞ。」

私よりも絶対ゼロくんの方が疲れているのに、なんてできた夫なんだ!と毎度感動する。

「って、私いつ昨日お風呂入ったっけ?あれ?」

「僕が隅々まできれいに洗っておきましたよ。陽菜さん。」

かぁぁぁぁぁっ。安室モードで耳元で囁かれ一気に顔が熱くなる。

「またしても、ゼロくんに…。」

「スヤスヤと幸せそうな顔をして眠っていらっしゃいましたので、僭越ながら僕が。」

ゼロくんがお風呂に入れてくれるのは毎回のことだけど、やっぱり寝ている間にされるのは恥ずかしい。

「で、安室モードってことは、今日は探偵の仕事?」

支度を済ませ、朝ごはんを食べながら話しかける。てかゼロくんのご飯は本当においしい。朝から幸せな気持ちになる。

「あぁ。浮気調査を頼まれていてね。結婚記念パーティーのウェイターとして潜入して様子を伺う予定さ。」

「そうなんだ。あ!!ゼロくんこれすごくおいしい♡」

「(仕事に行く前に一発襲いたい。なんだあの幸せそうな笑顔、可愛すぎて辛い…。)」

「私は今日は、捜査一課に出勤の予定なの。毎日平和に事件なんか起こらないといいなぁ。」

「そうだな。事件が起きても陽菜は俺が守るよ。」

「ふふふっ。ありがとうゼロくん。私もゼロくんを守るよ。」

早く組織のことが片付いて、この幸せな時間が永遠に続けばいいのにな…。

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