第2章 焼肉と欲望 *後半 微Rあり*
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「嘔吐はしてないみたいだし、意識もしっかりしてるから、このまま様子見ても問題ないと思うけど…今日はこのまま安静にしていた方が良い。」
医療の知識がある硝子にそう告げられ、『良かった〜』と天井を仰ぎ見た。
『硝子、休みの日に朝から起こしてごめんね?』
「いや、夏油が血相を変えて慌てる顔が見れて面白かったよ。」
クククッ、と思い出し笑いをする硝子の隣で、傑は眉を下げた。
「顔面蒼白で倒れるから驚いたよ。
それより、気分は?」
『今は大丈夫。急に立ったのがいけなかったのかも。
けど傑が慌てるなんてさぁ、めちゃくちゃレアだよね?
そんなに私の事が心配だった?』
ベッドに横たわりながらニッと口の端を上げ、からかうように傑を見上げた。
「・・あぁ、そうだね。に何かあったら、と考えたら息が止まりそうだったよ。」
予想外の答えに私と硝子はキョトンとし、顔を見合わせた。
・・・てっきりいつもみたいに上手くはぐらかされると思ってたのに…。
そんな顔されたら、、、、。
「ーーーおい、お前ら。俺の存在を無視すんじゃねー。」
沈黙を破ったのは、部屋の隅で正座をさせられている五条。
「あー、マジで忘れてたわ。で?あんたは何で服、脱いでたのよ。」
「あーー、、それは、、」
「場合によっては私がここで祓うが?」
「あーーー、、、まじ?」
真顔の硝子と傑が五条に詰め寄る。
「つーか、とりあえずTシャツ着てイイ?」
それから五条の事情聴取が始まった。