第1章 ムカつくアイツ。
「ーーーざけんなよっ‼︎おいっ待て‼︎」
『待つわけないでしょバーカ。』
バタバタと廊下を走り、五条よりも先に教室へと急ぐと、、、
ガラッ
教室のドアが開き、中から夜蛾が出て来た。
夜蛾は強面の表情をさらに険しくさせると、腕を組み目の前に立ち塞がった。
うわっ、、めっちゃ怒ってるーー!
『おはよう、、ございます、、?』
「あ、センセー。ざまーっす。」
「二人揃って楽しく登校か?
良いご身分だな?今、何時だと思ってる?」
『えーっと9時、、かなぁ?』
「かなぁ⁇」
五条と顔を見合わせてアハハ〜と笑って誤魔化してみる。
「10時だ。罰としてお前ら2人、今週1週間は放課後に教室とトイレの掃除をしてから帰れよ?」
『げ、、、最悪。』
「ハァ〜〜⁈1週間も⁈」
「何だ悟。文句でもあるのか?」
「・・・・いや、全然、これっぽっちも。」
「よし、分かったならとっとと席に着け。
それと、もしまた遅刻するようならそれ相応のペナルティを与えるからな?
特に、お前はもう今月5回目だ。
次はないと思えよ?」
『・・・・・ハァイ。』
しゅん、と肩を落とすと夜蛾の後ろで、五条がベッと舌を出しながら手の平をヒラヒラさせて笑っていた。
ーーーーークソ野郎。