第2章 焼肉と欲望 *後半 微Rあり*
ーーー
タクシーを降り、再びをおぶると、そのまま誰にも会わないように自室へと向かう。
あえて補助監督は呼ばなかった。
警察沙汰になりゃコイツが傷つく、そう思った。
あのクズ連中だって自分のした事を表沙汰にはしねーだろうし、携帯はバキバキに壊してやったから何も残らねーはずだ。
ようやく部屋に辿り着き、ベッドにそっとを寝かすと深いため息を吐いた。
そしてそのまま自分もの隣にドサッと身体を沈める。
「はぁーーーー。すっげーーー疲れた。」
すぐ横からは俺の苦労も知らずにスースーと呑気な寝息が聞こえてくる。
「・・・どんだけ薬盛られたんだよ。」
肩肘を突き、もう片方の手での鼻を摘んでやる。
すると息苦しいのか魚のように口をパクパクさせた。
「くくっ、おもしれ。」
何度か摘んで離してを繰り返しても、一向に起きる気配のないは『んーーー。』と眉を寄せながら、ゴロンと俺の方へ寝返りを打った。
そしてそのまま俺にしがみつくように抱きついてきた。
「・・・・いや、、寝ぼけすぎだろ。」
手と足でガッチリと身体をホールドされた上、短いスカートは捲れあがりパンツが丸見え状態だ。
ーーーマジでこれ、何の拷問だよ。
つーか俺、部屋の鍵、閉めたっけ?
こんな姿を硝子や傑に見られたら殺されるかもしれない。
けど、確認しようにもこれじゃ動けねー…。