第2章 焼肉と欲望 *後半 微Rあり*
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オネーサンに教わった焼き肉店が入ったビルの前に着くと、予想通り中からの呪力を感じた。
俺の苦労も知らず、1人で美味しい思いしやがって。
ずかずかと店内に足を踏み入れ、の気配がする個室の前に立ち、勢いよく戸を開けた。
「ビンゴ。」
ーーーーっておい、マジか。
俺の登場で驚くをからかってやるつもりだったのに、今目の前のは意識はなく、ほぼ裸同然にされ男が馬乗りになっていた。
そして部屋にはもう1人、携帯をに向け恐らく撮影していたであろう男が驚いた表情で固まっている。
頭に血が昇り、ピキッと額に青筋が浮かぶ。
ーーーーークズめ。
「君〜、勝手に入って来ちゃダメでしょー?
言っとくけど、これは同意の上だから。
間違っても口外すんなよ?
ーーー言ってる意味、わかるよね?」
そいつは携帯をサッと隠しながら意味深な笑みを浮かべた。
コイツらどうやって殺そうか…。
俺は怒りを抑える自信はない。
だから店が騒ぎにならないよう後ろ手に戸をパタンと閉めると、男達に冷えきった視線を向けた。
「俺、頭わりーからよく分かんね。
だからさ、お兄さん達、頭良さそーだから教えてくんね?」