第2章 焼肉と欲望 *後半 微Rあり*
『もう何っ⁈しつこいっ‼︎』
「お、やっと出た。つーか何回もかけてんだけどーー。なぁ、お前今どこいんの?」
私は女子トイレの扉を乱暴に閉め、呑気な声の主、五条に苛立ちをぶつけた。
『どこだっていいでしょ⁈こっちは今美味しいご飯を食べてんの。邪魔すんなっ‼︎』
「ーーーやっぱナンパしてんじゃん。」
『はっ?してないしっ!』
「つーか飯って1人で食ってるワケじゃねーだろ?
お前の事だからどーせ男に声掛けられて"タダ飯食べれる♡"とか思ってついてったんじゃねーの?」
ムッ、、、図星をつかれ一瞬黙り込んでしまう。
『とっ、とにかく、高級肉が私を待ってるから!また帰ったらちゃんと話すからっ‼︎じゃっ‼︎』
それだけ言うとピッと通話を終了させ、これ以上邪魔されないよう電源を切った。
『よしっ!』
携帯をポケットにしまい、足早に個室へと戻る。
あとハラミ食べて、〆に冷麺とデザート食べたら適当に理由つけて帰ろっと。