第2章 焼肉と欲望 *後半 微Rあり*
『ーーいや、いい。もう駅前に着いたし、少し寄り道してから帰るから。
夜蛾にはもう電車に乗っちゃったとか適当に理由つけといてくれる?』
「寄り道〜〜?何何〜?ナンパ⁇
ついに男欲しさに禁断症状でも出たか?」
『はぁ?出てないっつーの。
とにかく私は大丈夫だからお気になさらずどーぞ先にお帰り下さい。』
それだけ言うとピッと通話を切った。
バーカ。
ナンパなんてするかっての。
ベッと舌を出して携帯をポケットにしまう。
五条と賭けを始めてもうすぐ2週間。
傑のお陰もあり、寝坊する事も減りあれから遅刻もしてないし、
男とは全く遊んでいない。
健全な高校生活を送っているのだ。
五条の言う禁断症状ってわけじゃないけど、正直人肌は恋しい。
けど、残るはあと半月‼︎
あと半月我慢したら、俺様五条に1つ言う事を聞いてもらえるし、あわよくば傑と・・・・♡
妄想で思わず顔がニヤケそうになっていると、
ポンッと肩を叩かれた。