第2章 焼肉と欲望 *後半 微Rあり*
雨、止んで助かったーー。
任務地は新宿。
せっかく都内まで来たんだし、寄り道して帰りたいな。
とりあえず任務完了の一報をいれ、駅の方へと足を進めた。
制服着てるし、大人しくウィンドウショッピングでもしようかな…。
でもお腹も減ったし、ルミネでぶらぶらして何か食べようか。
そんな事を考えながら、仕事帰りのサラリーマンやOLに混ざって歩いていると、携帯が鳴った。
画面を見て、思わず顔を顰める。
『・・・もしもし。』
「オレオレー。」
『・・・・何?どこの詐欺師ですか?』
「・・・悟だよ。」
『分かってるってば。何?何か用?』
「お前今任務で新宿にいんだろ?」
『・・・いるけど。てゆーか任務ならもう終わったよ?』
「知ってる。俺もさっき片付けて今帰ってるトコ。
んで、近くを車で通るだろうからを拾ってやれって夜蛾から連絡きたんだけど。」
・・・五条は運転手つきか。
ふーーん。
少し不貞腐れ気味になるけど、今の時期は術師も補助監督も人手不足になるから仕方ない。