第2章 焼肉と欲望 *後半 微Rあり*
梅雨の時期は普段より呪霊被害が増える。
反転術式を使う硝子は任務に出る事はほぼ無い。
そして1年とはいえ、特級という規格外な実力を持つ五条と傑には、難易度の高い任務が当てられ、2人が出るほどでもないような簡単な任務は私に回ってくる。
任務は嫌い。
けど、任務を受けないと給料が入らないから仕方なくやる。
給料がもらえなきゃ遊べないし、買い物も出来ないから。
『ーーーー血星磊。』
バシュッ
血の塊が呪霊の体を貫通し、異形はあっけなく消え散った。
『よしっ、、!これで任務完了〜‼︎』
廃墟のビルから外に出て空を見上げると、
帳はあがり、灰色の空が戻った。
ここに来た時は本降りだった雨はいつの間にか止んで、辺りには湿気を含んだ空気が漂っている。