第2章 焼肉と欲望 *後半 微Rあり*
ーーー
『あーーーーーーもう死にたい。誰か私を殺して。消えたい、、あぁ、、消えてなくなりたい、、、、
はぁ〜〜〜〜あ…』
「うるっせーーなぁ!朝からブツブツ鬱陶しいっ‼︎
別に減るもんじゃねーんだからいいだろ⁈」
寮を出た所で五条が振り向き声を上げた。
『減る、、、心が擦り減った、、、
よりによって傑にあんな姿見られるなんて、、、
昨日ブラを外して寝た自分を殴り殺したい…』
ポカッポカッと自分の頭を叩き、しゅん…と肩を落とした。
起こしに来てくれた傑に寝惚けた行動をとり、さらにいつもの癖でノーブラにキャミソール、下は短パンというあられもない格好で寝てしまったのだ。
「安心しろ、例えお前が裸で寝てたとしても、傑は何とも思わねーよ。」
五条の憎まれ口に、いつもなら噛み付くけど今は到底そんな気分にはなれない。
『・・・そーね。そーかもね。
実際指一本触れてこなかったし…。』
「ハハッ!マジか⁉︎そりゃー残念だったな!」
ゲラゲラと笑う五条にイラつきながら、数メートル前を歩く、傑と硝子に視線を向ける。
事故とはいえ、ドキッとしたなぁ。
それに至近距離で見た傑、めちゃくちゃカッコ良かったな…。
『ーーーねぇ、五条。』
「ぁあ?」
『傑って今、彼女いんの?』
「彼女⁇ん〜〜…わかんね。つーか、アイツが特定のオンナと付き合ってんの見た事ねーし。
あっ、お前まだ30日残ってんの忘れてねーだろーな?」
『忘れてないし。
ふーん、そっか…昨日のホテルデートは彼女ではない、と。』
指を顎にあて、考える素振りをすると、五条は眉間にシワを寄せた。
「まさかお前、、、」