第2章 焼肉と欲望 *後半 微Rあり*
状況が理解出来ず、パチパチと目を瞬かせた。
えーっと、、ここ私の部屋、、、だよね?
私の上に傑が覆い被さるという奇妙な光景に頭が真っ白になる…。
傑は私に体重を掛けないようにと身体を浮かせてくれているけれど、これじゃあまるで…
「フッ、朝から随分積極的だね。目、覚めたかい?」
スッと目を細めて笑う傑の前髪が、私の頬にサラリとかかった。
か、かっこ良い、、、‼︎
そんで何か良い匂いがするっ、、、‼︎
顔に熱が集まるのを感じながら、私はコクコクと首を縦に振った。
『さっ、覚めました!もうすっかり覚めました〜〜‼︎』
刺激的な光景に心臓がドキドキと音を立てながらも、寝起きのだらしない顔を見られるのはあまりに恥ずかしくてバッと顔を背けた。
「…そろそろ手、離してくれないと、私の理性がもちそうにないんだが、、?」
『え、、手、、、?』
自分の手に視線を落とし、ぎょっと目を見開いた。
タオルケットだと思って掴み上げたのは傑の手で、寝ぼけた私は強引に傑をベッドに引き上げていた…
『ごごご、ごめんっ‼︎寝ぼけてた〜〜‼︎』
パッと手を離すと、傑は笑いながらベッドの端に腰を下ろした。
も〜〜‼︎
恥ずかし過ぎるっ‼︎
居た堪れなくなり私はベッドの上で正座をし俯いた。
「フッ、私は全然構わないよ。
・・・それより、、、」
『・・・・え?』
まだ何かあるのかと、恐る恐る視線を上げると…
「・・・明日からはちゃんと下着を付けて欲しい。」
『・・・・ひっ、、、ひええぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
悲鳴と絶叫が入り混ざった叫び声が寮に響き渡った。