第1章 ムカつくアイツ。
『はぁ〜終わったぁ‼︎さっ、帰ろ帰ろっ‼︎』
うーん、と伸びをし、首をコキっと鳴らしながら
携帯を操作していると、
「・・・・つーか、さっきは言い過ぎた。」
『え、、、五条が謝るとか気持ち悪いんだけど…マジでどっか悪いんじゃない?』
「俺だって悪いと思ったら謝んだよっ!
・・・お前、怒ってねーの?」
『ーーー別に。だって実際遊びまくってんのは事実だし?
そんなん気にしてない。』
しれっと返事をすると、何故か五条は複雑そうな顔を浮かべた。
何でそんな小難しそうな顔をするのか、よく分からず首を傾けると、
「お前さ、何でそんなに男といたいの?
性欲の塊なの?」
『プッ、性欲の塊って酷くない(笑)?私女子高生なんですけどー。』
ハハッと笑いながら、鞄を肩に掛け教室を出る。
「じゃあ言い方変える。発情期、とか?」
ポケットに手を突っ込みながら隣を歩く五条の膝裏に蹴りを入れた。
「イデッ‼︎」
『猿じゃないんだからやめてくれる?』
「怪力女、、、」
足を摩る五条を置き去りにしてスタスタと廊下を進む。