第8章 星漿体①
「ごほんっ、、、さん…、、さんっ⁈」
・・・・・るさいなぁ。
机に突っ伏していた頭をゆっくり持ち上げると見慣れない教室に、クスクスとこっちを見ながら笑う女の子達…
そして見慣れない先生が眉を吊り上げながら仁王立ちになり、私を見下ろしていた。
『・・・・・・あ。』
やば。
私は今、真面目なお嬢様中学生だった…。
「授業が終わったら少しお話し、宜しいかしら?」
『えーー、、、はい…』
ーーー
昼休み、私と理子ちゃんは早めに昼食を済ませると、人目を忍んで傑と五条が待機しているプールサイドに来ていた。
『堂々と授業中に居眠りするなんて一体どーゆうおつもりですかっ?
周りの生徒に悪影響ですっ‼︎
って言われちゃったー。えへへ。』
女教師の口調を真似、舌をペロッと出して肩を竦めてみる。
「えへへ、じゃねーだろ。
お前の本気とやらは所詮こんなもんか、エセ女子中学生め。」
「悟、あまりを責めるなよ。
きっと慣れない場所で気疲れしてるんだ。」
『傑〜〜!そうそう、そうなの。いつ正体がバレるかヒヤヒヤしてたら何か疲れちゃって。』
私は傑の肩にコテっと頭を乗せると、悪態をつく五条に向かってベーと舌を出した。
「授業中に居眠りして、休み時間はコソコソ携帯ゲームして何が気疲れじゃ。」
『なっ、、、』
こっそりゲームしてたのバレてたーーー‼︎
「そもそもアイツが真面目に授業受けるとかあり得ないのじゃ。」
「そーなのか?は不良なのか⁇」
「そーじゃ。男と酒に溺れた不良じゃ。」
「おっ男と酒っ⁈⁈なっ//なんとっ、、、」
五条と理子ちゃんが肩を寄せ、私を見ながらコソコソと何やら話している。
『・・・・。』
面白くなくてムッとした表情をしていると、傑の手がポンと頭に乗せられた。