第8章 星漿体①
「素晴らしい。君五条悟だろ?有名人だ。
強いんだってね?
噂が本当か確かめさせてくれよ。」
ーーー男が被っている帽子にはアルファベットのQ。
恐らく呪詛師集団Qの一員だ。
となるとやっぱりこの爆発騒ぎもQによる仕業。
五条は私を庇うように前に出ると、飄々と喋り始めた。
「いいけど、やり過ぎて怒られたくないからルールを決めよう。」
「ルール?」
「泣いて謝れば殺さないでやるよ。」
五条の挑発に、相手の男は苛立ちを露わにした。
「クソガキがっ‼︎」
そこからは一瞬でケリがついた。
五条には攻撃が一切通用しないんだから当たり前だ。。
「〜、傑に送るから写メ撮って。」
『あぁ、、ハイハイ。』
白目を剥き気を失った男をバックに、五条は満遍の笑みでピースを向けている。
身を持って噂を確かめた男に少しだけ同情の視線を送りパシャッと写メを撮った。