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海の男たちに愛される話。

第1章 片思いの彼に好きと言ってみた。



「主人ねぇ?なんか響きがエロいな!」
「この変態イケおじが!」
「ははは!
でも、それよりも夫婦って感じがすんなぁ。」

「はぁ?!!な、なんでそうなんの。」

下からまたイケおじを見上げるけど
彼はずっと笑ってる。

「それもいいなァ?」
「っ?ど、どどういう意味よ!」
「夫婦、なっちまうか?」
「ふ、夫婦ってどういうものかわかってんの?!」

酔っ払ってるからなの?
いつも以上にあほみたいなことを言うのは。

「そりゃわかってるさ。
ぐでぐでになるまで愛して溶かし合う関係だろ?」
「なにその表現!間違ってるようで合ってる!?
て、ていうか、言ったとおり、愛がないとだめなんだよ?」
「あるぞ、もちろん。」
「で、でも私は好きって言ってない!」

もちろんなんて知らないし。
どうせあんたのは家族愛だろ。

「言ってくれねぇのか?」
「ひゃっ!」

そういって私の頬に自分の頬を擦り寄せてくる。

「私の好きはシャンクスとは違うから。」
「ほう?どう違うってんだ?」
「どう、って、私はシャンクスと手も繋ぎたいし
抱き合って寝たいし、き、キスもしたい。
そんな、好きだから...。」

何言ってんだろ私。
でもどうせ明日には忘れてる。
こんだけ飲んでるんだし。
ならいっそのことさらけ出してやろう。

「そんなの全部してきただろ?」
「た、確かにそうだけど!」

そりゃ隣に寝てしまったりしたこともあるけど

て、はい?

「キス、したことないよ、ね?」
「あるぞ?」
「は?いつ!?」

私が酔っ払ったりしちゃった?
まてまてまて、こわい。自分が怖い。

「だははは!おれがこっそりしちゃった!」
「はいー?!!!」

寝てる時に我慢できなくなってよ。なんて笑ってやがる。
ファーストキスだぞ。
あんたでよかったわ!!!!

「ということで、はい。」
「はい?」

私の方へ耳を傾けて少し近づく。
と思ったがなんとなくうとうとしている気がする。

「おれのことどう思ってんだ?」
「っ、!、...〜好きに決まってるでしょッ。」
「ふは、知ってる。」

と言ったと同時に目を閉じて私を抱えたまま寝たようだ。


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