第6章 首なしライダー遭遇 Ⅱ
帝人くんを誤魔化して、私たちは明日の入学式の準備をして寝ることにした。
『なんで、もっと早く池袋に来れなかったのかな?着いて早々入学式だなんて、もうちょっと慣れてからが良かったなー』
と、呟いてみる。でも、帝人くんは寝てしまったみたい。
すると、充電中の携帯がメールを受信したので開けてみ
た。そこには臨也さんからのメールが。
〈文面〉
今日はごめんね。先帰って、でも、運び屋とは仲良くなれたようだね。良かった。
あ、そうそう、明日また池袋に行くからさ、その時にこれからの仕事について説明するからね。それに会ってみたい人もいるから。
なんだろう。やっぱり気に食わない。今もどこかで見られている気分だった。