第5章 秘密の会
「フゥン。話は聞いてるぞ?これまで蒼音は司帝国とやらで、復活液とご飯を毎食作らせ、参謀としてこき使い、更にはリクエスト曲を毎晩歌わせるわ、リクエストが歌われたファンにサイン入りリボンを贈るやら……
【タダ働き】をさせていたんだろう!?全くもって理解不能だ!貴様ら、実に見る目が無いな。羨まし過ぎる!蒼音の手作りご飯に歌に至れり尽くせりとは、貴様らの嫁か!?無報酬など有り得ん。蒼音の力を甘く見過ぎだ!!出すべき場面で金を惜しむな!!!」
「ガチファン過ぎ!!!」
千空とゲンが突っ込んだ。しかも途中でタダ働き問題では無く、ただ単に好き過ぎる故の個人的な怨念が混じっている。
龍水が荒れ狂いつつも交渉の結果。価格を全て倍額に値上げした上に、見事に龍水が購入者第一号になった。しかも三回リクエスト、つまり三曲リクエストが入ったので、杠にも報酬ドラゴと引き換えにグッズ作成してもらう事が決定。ワァオ!!と杠が驚きつつ頑張る羽目になっていた。