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月が欠けた日から…

第9章 真夏は青春日和


次の日の朝、天気予報を見てみると今日の最高気温は29度らしい。7月上旬が終わろうとしている当たりもう真夏日和だ。やっぱり青春だよなぁ。そんなことを思いながら学校へ行くと、皆は昨日の話を忘れているわけではなかった。

「、昨日言ったよね?のこと知りたいって。」

「……わかった、話そうか。」

イリーナ先生も、烏間先生も、殺せんせーも揃っていた。

私は桜ノ宮のご令嬢でありながら、なぜ椚ヶ丘にいるのか。桜ノ宮学園なのになぜ極道と呼ばれデカい財産と名前を持っているのか。そして、なぜいつも私が家ではほとんどひとりなのか。

「私は桜ノ宮のご令嬢と呼ばれているけど、それは私の親が桜ノ宮の理事長と教員だから。んで、なんで椚ヶ丘なの?って話は桜ノ宮と椚ヶ丘の締結状態を物理的に表す為。桜ノ宮学園と椚ヶ丘中学校は5年前から協力関係にあるから。そのため、私はここにいなきゃならない。そして、桜ノ宮は学園でありながら裏では極道者だ。なんでもやる。でかい屋敷もまた別にある。そこに親が住み着いているような形になっているから本当の家にほとんど帰ってこない。そういうこと。」

一気に話し終えたらみんなは複雑な顔をしていた。それは無理もない。
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