第8章 教育の違い
球技大会も終わり、時期は真夏、7月上旬。
「ふぅ、より一層暗殺練習はハードになってきたよね!」
「でも、なら俺にすぐ当てられるじゃん?」
「そんな事ないよー!」
うちのクラスに段々力づくものが現れた。カルマに前原くんと磯貝くん。メグにひなた。そして……なぎさっち。静かに後ろに回って烏間先生の後ろを取りナイフを伸ばしたがすぐに引き止められていた。
「いたたた…」
「なぎさっち、大丈夫?」
「ばっかだぃ、ちゃんと見てないからだ!」
「うぅ…( ´・ω・`)」
私はなぎさっちの異変には何となく気づいていた。
「にしても、みんなほんとに成長しているな。特に藍奈。成長しすぎと言うか、本性を見せてきている。」
烏間先生は生徒一人一人をよく見て指導してくれている。
「本性?」
「あぁ、ナイフの振り方、動き方、目つき。藍奈は成長しすぎだ。獣のような扱い方をする。」
私は褒められているのか褒められていないのか分からず苦笑いをしてしまった。
そう言いながら、烏間先生はチャイムと同時に職員室に戻って言った。だが、その目の前には誰かがいた。