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月が欠けた日から…

第7章 梅雨明けは球技大会


《番外編》

「いやぁ、初夏の青春とは先生、若い頃を思い出しますねぇー。」

クラスに戻って帰りの準備をしていると、色んな人達に囲まれてしまった。

「試合終わったあと大変だったんだからー!カルマくんのこと狙ってた女子が少なからず残ってたみたいで私たちで処理したのよー!」

と陽菜乃。

「みんなの目を気にせず突っ走ってカルマくんのこと抱きしめてるんだもん。見てるこっちがキュンキュンするわよ!」

とイリーナ先生。

「リア充見てたら潰したくなっちゃうもんよねぇー。幸せになれ、!」

とりお。

私は苦笑いしながらテキトーに言葉を返して帰って行った。本校舎を抜けて帰ろうとするが、本校舎でも私は一躍有名人のようで、あの話はすぐに広まっていたようだった。

「ねぇ、?なんかすごい見られてるんだけど、すごい有名人だね?」

私は不思議に思ったが、それはすぐに分かりそうだった。

「、噂は聞いてるよ?学一のマドンナが付き合ってる男がいるって噂。」

目の前に現れたのは学秀だった。

「がくしゅう!噂はがくしゅうも聞いたんだ。」

まぁね、と一言言われ、矛先はカルマに向かった。

「赤羽、は俺の大事なおさ馴染みだ。傷つけたらどうなるか、分かってるよな?」

「はいはい、言われなくても。おさ馴染みだからって気安くに触んないでね?」

この2人はいつもバチバチだけど今もこれだ。短い会話が終わり私たちは手を繋いで家まで帰った。

今日の出来事は青春の1ページとなり、一日の幕はとじた。
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