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月が欠けた日から…

第5章 突然の転校生


「!?カルマ!?なんで…?私家教えたこと無かったよね?」

「殺せんせーに聞いた。まだ家知らなかったのかって怒られたけど。」

私はクスッと笑って電話を切り、薄着を羽織って外に出た。

「もう、ビックリしちゃったよー!てか、よくわかったね!うち、なぎさっちのマンションの隣だし、どデカいからすぐ分かったでしょ?」

「ほんと、びっくり。の家でけーな。さすが極道様だよ。」

私たちはそんな話をしながら近くの公園によった。今は夜の8時。親はいつも通り帰ってこない。

「っていう感じかな。面白かったよ。今度はと映画見に行きたいなって。」

「うん!行きたい!」

私はネタバレしない程度に映画の感想を聞いた。

「それから、これ。お土産。」

私は手のひらに収まる何かを貰った。よく見ると海外の映画館ではよく売られているらしい、ふわふわのキーホルダーだった。

「わぁ!かわいい!ありがとう、カルマ!」

そういうと暗闇の中でよく見えなかったがカルマは手に私と同じようなものを持っていた。

「とお揃い、ね?」

私はこの瞬間がすごく幸せだと思った。この幸せがずっと続きますように。そう願いながら綺麗な星空の中2人、キスを交わした。
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