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月が欠けた日から…

第22章 《番外編》5英傑からの挑戦状~演劇発表会~


「犬、猿、キジです。どうやら人を襲う訓練をしているようです。ちくしょう共は餌を貰って無邪気に従っているだけです。邪悪なのは財産欲にまみれたおじいさんだけ。鬼ヶ島は私たち人間の心の中にあるのかもしれません。生まれてくる桃の子にもいつしか鬼が宿るのでしょうか」

「ヌルフフフ…」

というわけで私たちE組は達成感満載で演劇発表会の幕を閉じた。とはいえ、案の定他クラスからのブーイングが起こり始めていた。

「すんごいブーイングだね…」

「ふふっ、言葉ってのはね爪痕残してなんぼなのよ。」

私は今更ながらにきららちゃんの脚本力に少し呆れながらも撤収作業へと移った。

「やりきったねー!」

「ほんとほんと!」

私は桃花とひなたと陽菜乃で話しながら舞台を降りた。これでやっとイベント事は全てやりきり、全てを締めくくった。

「おつかれさまー。撤収作業さっさと終わらせて帰ろうか。」

「カルマもお疲れ様!そうだね!」

私たちはA組に押し付けられた最後の撤収作業もすぐに終わらせ帰路へと着いた。

「にしても進路かぁー。そろそろちゃんと決めなきゃね。」

「は桜ノ宮戻るんだっけ?」

「そうだね!家業継がなきゃだし!」

今日の演発表会もなんだかんだ殺せんせーは授業の一環だったようで。結局殺せんせーはどこまでも教育を貫くようだった。そうして一日の幕を降ろした。
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