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月が欠けた日から…

第21章 先生と先生~理事長のこと~


「にしても、よく理事長のところに行ったよね。びっくりしたよ!」

「あはは…。なんかよくわかんないけど瞬間的にダメだって思って体が勝手に…」

私は渚にそう言われ今思えば自分でもなんであそこまでできたんだろうと思った。

「藍奈さん、私がマッハで脱皮した皮を浅野さんと一緒に被せてなければ死んでいたところですよ。自分の命を大切にしてください。」

私は殺せんせーにまでそう言われ少し落ち込んでしまった。

「殺せんせーの言う通りだよ、。まで巻き込まれていたら俺が寂しくなるじゃん。」

「ごめんなさい。だけど、自分の親と同じくらい學峯さんは育ての父親と言っても過言では無いから…。」

そう言うと殺せんせーや渚、カルマは少し分かってくれたようだった。

「藍奈さんにとって浅野理事長はそれだけ大切な人ということなんですね。」

そんなこんなで時刻は6時近くなっていた。

「そろそろ帰ろうか。3人で帰るのは久しぶりじゃない?」

「そう言われれば、たしかに!」

そう言って私とカルマと渚で帰路へと着いた。今日はまた少し學峯さんの事がしれて、不思議な1日だったな。これからもあの人のことを知って、もっと大切だと思える人になるんだろうな。そう思いながら卒業へとまた歩み出していた。
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