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月が欠けた日から…

第21章 先生と先生~理事長のこと~


「さて、みなさん。晴れて全員E組を抜ける資格を得たわけですが、この山から出たい人はいますか?」

「いないに決まってんだろ!」

「2本目の刃はちゃんと持てたし!こっからが本番でしょ!」

「こんなに殺しやすい環境は他にないしね!」

というわけで私たちは全会一致でE組から抜けることはしないということとなった。

「ヌルルフフ、茨の道を選びますねぇ。では今回の褒美に先生の弱点を教えてあげ…わぁっ!」

殺せんせーが喋りかけているときだった。どこからともなく地震…ではない揺れがズドンと起こり何があったのか分からない状況となった。
「っと…大丈夫?」

「う、うん、ありがとう。というかなにがあったの…?」

みんなが困惑しながら窓から身を乗り出し外を見てみるとそこには重機と學峯さんがいた。

「退出の準備をしてください。」

「「理事長!?(學峯さん!?)」」

「今朝の理事会で決定しました。この旧校舎は今日をもって取り壊します。君たちには来年から開校する系列学校の新校舎に移ってもらい、卒業まで校舎の性能試験に協力してもらいます」

學峯さんが言うにはE組は新校舎の実験のためのモルモット、らしかった。みんなはそれには絶対納得はしない話だった。

「あぁ、もちろん桜ノ宮学園の蘭堂さんには話は通したよ、ちゃん。にはその提携校としての役割を果たしてもらう。」
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