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月が欠けた日から…

第1章 出会いは3年E組で


はぁぁー。つまんないの。

今日は春休み最後。3年になってもつまらない授業につまらない校則。いっそ小六の頃らのように暴れ散らかしてやるか。

私は中学三年になり明日から3のAにとうこうになった。いや、なるつもりだ。だけど、それを今日変える。Eのほうがよっぽど楽になりそうだったから。

「行ってくるか。またどーしよーもねぇ高校のガキンチョだろーけど。」

私は重い腰を上げ、夜の8時、家を出た。いつものところへ向かう途中だった。

"番組の途中ですが、緊急のニュースです。先程入った情報によりますと、月が7割型爆発したとのことです。繰り返します…"

私は渋谷のホコ天を通り抜け細路地に入るところだった。

「え、月が爆発…?まじかよ。」

私の他にもたくさんの人が立ち止まりテレビを見上げた。

頭の片隅にそんなことを考えながら細路地に入るとやはり、いつものメンツが集っていた。

「ふん、てめぇらまだそんな所にいたのか。明日からガッコーなんだよ、ちょっと手伝ってくれや。」

私は火に油を注ぐ発言をし、高校生に喧嘩を乗らせた。

「あん?またてめぇか。へっ、ガッコーなら手伝ってやろうか。病院送りにしてやるよ。」

「やってみろ。」

そう言って、訛っていない体を存分に動かし、喧嘩を始めた。こういったことはすぐに学校に伝わる。明日からE組で楽しくお気楽生活だ。

そう思っていた時だった。

「ぐっ…。」

隙をつけられ顔を1発入られてしまった。すぐにやり返したが、ジンジンと頬は叫んでいた。その時だった。
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