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月が欠けた日から…

第18章 イリーナ先生のこと


「そういうことだ。」

「「あっ!」」

私たちは烏間先生の手に持っているバラを見て察した。これはイリーナ先生凄く嬉しいだろうな。

「この花は生徒たちからの借り物じゃない。自分の意思で敵を倒して得たものだ。誕生日はそれならいいか?」

「…はい!」

「やったじゃん!イリーナ先生!」
「可能性出てきたじゃん!」

「やるねぇ、烏間先生。」

「そうだね!」

とまぁ、誕生日プレゼントも一件落着、問題解決で終わりとなった。

「今後、このような危険に生徒たちを決して巻き込みたくない。安心して殺し殺されることが出来る環境作りをあなたがた防衛省に強く求めます!」

そのあとは、解散となり各自家へと戻る帰路に着いた。

「あ、帰るその前にカルマに渡したいもの、あったんだ!」

私はカルマから沢山貰ってきた愛にこの記念日は何を返そうか一日ずっと迷っていた。だけど、今日のこの出来事で何を渡したいかがいまさっき決まった。

「ん?なに、わたしたいものっ…!?」

私はカルマの口にそっとキスを落とした。それはみんなに見られていたのは言うまでもない。

「これが私の渡したいもの!ちゃんとしたプレゼントじゃないから明日ちゃんと渡すね!」

「!?やるじゃん!!」
「お暑いこって、お二人さん。」
「烏間先生とびっち先生より早く結婚すんじゃね?」
「みんなの前でキスとは!藍奈さん、見せつけますねぇ!」

そして言うまでもなく、次の日からまたイリーナ先生は元気に登校してきた。イリーナ先生のこと、今回この機会でよくしれたかも。これからもいてもらわなくちゃね、イリーナ先生!
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