第16章 戦いは体育祭で~恋のライバル?~
コンコンと扉をノックし扉を開けると学秀の言った通り、学鳳さんは帰ってからも仕事のようだった。
「、どうした?悪いが仕事中でね。」
「あっ、いえ、大した用ではないんですけど最近学鳳さんと話せてなかったので。」
そういうと、学鳳さんはふぅと息を吐き、こちらを向いてくれた。
「たしかに、最近と話せてなかったね。どうだい?最近のE組での生活は。」
ほんとにこの人は。E組は嫌っているようで上から目線もいいところだが、それでも私のことは気にかけてくれるのはやっぱり親以上に嬉しい。
「お陰様で。学秀と一緒じゃないのは勉強のモチベは変わりますけど、それでも私は学年1位ですよ?」
そう言うと、たしかにと笑ってくれた。
「っていうか、そういう話をしに来たわけじゃないです!最近学鳳さん、おつかれのようなので少し心配で。頑張りすぎじゃないですか?」
「はなんでもお見通しって訳か。まぁ、最近少し忙しくてね。だけど、それ以上にやりがいを感じているよ。」
そう言われてはぐらかされたがこの人に今は何を言っても無意味のようだ。
「そっか、それなら良かったです!おやすみなさい!」
私はそう言って学秀とともに寝床に着いた。今日の学秀はどこか甘えたさんだ。