第16章 戦いは体育祭で~恋のライバル?~
そうして始まろうとしていた時、A組を見てみると学秀の隣にいるのは背の高い外国人4人が並んでいた。
「ねぇ、みんな、A組見てよ、あれ。やばくない?」
私はそう声をかけてみんなの注目をA組へと移させた。
「え、なにあれ?」
「外国人?」
私たちはうわーと言いながらも戦いの行方を見守ることとなった。そうして始まった棒倒し。私たちクラスの男子はと言うと…
「おぉ!殺せんせーでいったら完全防御形態!」
「たしかに!けど、責める男子がいないけどどうするんだろう?」
私たち女子は男子の作戦を聞いていないため、この後の戦い方に疑問を抱いていた。
「ヌルフフフ、私が立てた作戦うまく行きそうですねぇ」
その一言だけだった。
「どうするんだろうね?」
「まぁ、見てたらわかるんじゃない?」
と凛花ちゃん。
「あ、あれみて!」
カエデの言葉にグラウンドに目を移すとA組が最初に攻めていくようだった。と、そこに対抗しようと吉田くんと村松くんが前へと出た。
「あの二人だけであの4人を倒すの!?」
「そうではありません。あれも作戦のひとつです。」
殺せんせーはそう言っただけで焦っている様子はなかった。