第15章 コードネームの時間
「ヌルフフフ、んで、どうでした?コードネームで過ごした気分は。」
そう聞かれた私たちはすっかり精神的体力を削り取られていた。
「「なんか、どっと傷ついた。」」
「ポニーテールと乳って…」
「プリンセスマドンナってどういう意味だ…?」
そう呟くと、カルマには似合うと言われた。
「殺せんせー、なんで僕だけそのまんまだったんだよ?」
「今日の体育の授業は知っていましたから、君のその機動力なら活躍すると思ったからです」
木村くんが気にしていた名前も殺せんせーによれば、殺せんせーを殺したあと、堂々と新聞に名を轟かせると思ったからのようで。そのおかげか、木村くんは前より名前に悩みを少しは晴らせたようだった。
「さぁて!今日はコードネームで呼ぶ日でしたね!先生のコードネームも紹介するので以後、この名で呼んでください!」
といわれ、堂々と書かれた黒板の名前を呼んでみると…
"永遠なる疾風の運命の皇子"
「1人だけなんでしけた名前つけてんだー!」
「しかもなによ、そのドヤ顔ー!!」
とまぁ、結果、殺せんせーは"バカなるえろのチキンのタコ"そう一日中呼ばれることとなった。
「それでは、プリンセス、今日も俺のプリンセスになってくれるよね?」
カルマには一日中プリンセスと呼ばれ、どこか小っ恥ずかしかった。そうして1日も終わり、いとなく、いやコロコロ上がりはキノコディレクターと一緒に帰っていった。
「すっかり寺坂組だねー。」
「みたいだね。」
そんなこんなでコードネームで過ごす時間も今日で終わった。だけどカルマからはずっとプリンセス、だ。