第12章 夏休みの波乱は…
ビーチサイドに戻った私たちは無言の空間にいた。皆悔しさが残っていた。
「しっかし、疲れたわー。」
「もう部屋に戻って休もうか。もう何もする気ねぇー。」
前原くんたちはすごくだるそうな仕草をした。何かおかしい、いや何がおかしいんだ?
「んだよ、てめーら。1回外したぐらいでだるがって。」
そうだ、寺坂くんの言う通りだ。周りを見てみればみんなやけに疲れ果てている。そこまでか?
「ねぇ、なぎさっち。なんか、おかしくない?」
「だよね、いくら何でもみんなつかれすぎてる。」
どうしたもんかと思って近くによろうとした時だった。
「、ちょっと肩貸してくんない?」
「どうした…!?」
私はりおに近づこうとした時バタンと倒れてしまった。
「え、ちょ、りお、りお!?大丈夫!?」
「部屋に戻って着替えたいんだけどさ、ちっとも体が動かんのよ。」
「うそ、でしょ?なぎさっち、カルマ!」
りおは酷い熱を出して、周りを見ると岡島くんは鼻血、みんなも具合が悪そうだった。私も体がだるいなんて言ってられない!そんな時だった、烏間先生がドタバタとサイドビーチに駆け込んできた。
「烏間先生!みんなが…どうしよう!」