第11章 夏休みはラブの予感?
「これぞ!先生の奥の手中の奥の手、完全防御形態!」
「「完全防御形態?」」
クラスのみんなそう思った。殺せんせーが言うにはエネルギーを縮小させ完全に小さくさせた球体だそうだ。
「嘘、でしょ…。」
「俺もそう思いたい。だが…。」
烏間先生に支えられながら海の中で頭が真っ白になって言った。
「そっかぁ。なら弱点ないなら打つ手ないねぇ?」
そういいながらカルマは殺せんせーのいじり放題を楽しんでいた。私は烏間先生に支えられながら陸に上がった。
「ずっと体を支えていて悪かったな。もうこれで大丈夫だ。それから、上層部とこいつの処分方法を検討する。」
私は俯きながら殺せなかったことに悔しさを抱いた。
「だけど、君たちは誇って良い。軍隊でもここまで私を追い込むことは出来なかった。」
今の状態で褒められても、何も言えない虚しさしか残らない。
だけど、その後に事件は起こった。もしかしたらこの異常な体の重さが原因だったのか、何かが変になって言った。