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記憶が亡くなる前に

第14章 再会してしまった


また、地響きが鳴りピーカの腕となった町が振り上げられる。

「お前ら!好き勝手言いやがって!」

その巨体とは似つかわしくない声にルフィ始め、コロシアムの出場者達とゾロは吹き出した。

「やっぱ変な声〜!」

ゲラゲラと笑うコロシアムの参加者にシオンも唖然とした。
ピーカの恐ろしさとファミリー幹部の絆の固さを知っていたシオンからはその声を笑うことはどういうことか分かっていたからだ。
しかし、楽しそうにおかしく笑う周りに感化されたのか次第に笑みがこぼれた。

「おかしな声。」

「似合わねぇなぁ!」

「ありゃねぇぜ!」

走りながらも笑う彼らにピーカは声を失った。
そして、彼らを潰そうと手を伸ばす。

「3人も300人も一緒だー!」

ドンチンジャオがワシに任せろと先を走る。
それにエリザベローも続いた。

「無茶だ!たった2人で!?」

シオンは驚き、声を上げた。
しかし、ルフィが手で彼女を止める。

「大丈夫だ。見てろって。」

シオンは彼らを見守った。

「キーング、パーンチ!」

「キリュウキリクギ!」

伸びてきたピーカの左手をチンジャオの硬化した頭が刺さる。パンチでピーカの手を止めた。

ピーカは押し潰そうと手を伸ばしたが、左手は彼らによって木っ端微塵となった。
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