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記憶が亡くなる前に

第13章 自分にしか出来ないこと


トレーボルはニタニタと気持ち悪く笑っていた。

「さっきは見逃してやったのになんで戻ってきたの?
もしかして、おもちゃ達が逃げ出したのはお前のせい?」

べへへ、べへへといやらしく笑うトレーボルに寒気を感じていた。

「んね〜?
お前がどこの誰で何者なのか、見せてもらうよ。」

逃げようと起き上がろうとしたが体が動かなかった。

(しまった…!)

トレーボルの能力であるベタベタの実の能力で体の自由が効かなくなっていた。
ここで自分とバレたら、ドフラミンゴに何をされるか分からない。死よりももっと残酷なことをされるかもしれない。

(怖い…!コラさん…!)

トレーボルの杖がシオンの被る帽子を剥ぎ取った。

手で顔を隠そうにも、体の自由が利かないためその顔をトレーボルに見られてしまった。

「ん…?お前どこかで見たことあるぞ?」

じっとシオンの顔をまじまじと見つめた。

「あー!お前14年くらい前にいなくなったシオンじゃないか?」

シオンの中で思い出されないと願いにも似た希望が崩れた。
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