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記憶が亡くなる前に

第12章 命懸けの単独行動


シオンは顔を上げて会場内を走り出した。
これから自分がやることはかなり危険な気がして少し震える唇を噛む。じんわりと血の味がして唇を噛むのを止めた。
そこら辺にいる、ドフラミンゴの部下らしき人に声をかける。

「すみません…コロシアム敗者の関係者入口ってこっちですか?
負けてしまって案内されたんですけど」

シオンの姿を見て警備はキョトンとした。

「ん?なぁ、こんなやついたか?」

「さぁ?予選敗退者リストなんてねぇからなぁ。
でも自分で言ってんだからそうなんだろ。
案内してやったら?」

男が1人ため息を吐いてから、こっちだと案内してくれた。

「この先、まっすぐ行くと関係者がいるからそいつに聞くと良い。」

「ありがとうございます。」

男は自分の持ち場へと気だるそうに向かっていった。



コロシアム会場潜入成功。
敗者のフリをして敗者専用口らしきとこに入った。
本当に1人だと思うと怖いけど、これでなにか掴めれば…


手帳に殴り書きをして閉じると1歩1歩歩き出した。
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