第11章 グリーンビット
空中でサンジがドフラミンゴを何度も蹴る。
しかし、実力の差は誰から見ても分かるほどだった。
何度もドフラミンゴを蹴っていた足が止まった。
「黒足が止まった!?」
「どういうことだ?」
シオンはゾッとした。
ドフラミンゴの能力だ。
見えない糸に絡められている。
ドフラミンゴの手から赤いムチのような糸が飛び出した。
(黒足がやられる。)
そう、誰もが思った。
Room
ローの声が響き、その後すぐにサンジのいた場所には木の塊にすり変わっていた。
「ローか…」
ドフラミンゴは町の建物に向けてムチを振った。
一連の様子を見ていたシオンはより1層、覚悟を決めた。
(刺し違えてでも…)
海兵が使う銃を持つ手に力が入った。
「皆さん、今すぐ軍艦に乗ってくだせぇ。
麦わらのを追いかけやす。」
イッショウの指示に海兵はぞろぞろと軍艦に乗り込んだ。
「イッショウさん、どうやって追いかけるんですか!?麦わらの一味の船は速いと聞きますしあんな遠くに。」
イッショウは能力を発動したのか軍艦がふわりと浮いた。