第11章 グリーンビット
シオンにも緊張が走る。
完全にバレていることは分かっている。
素知らぬ顔で他の海兵とザワザワしている振りを貫いていた。
「ところで、あんたさんは麦わらと同盟を組んだそうな?
麦わらが傘下に入ったとかではなく?」
藤虎はじっとしていた。
そこでローは麦わらとは同盟を組んだ。
上も下もないと叫んだ。
「それでは、七武海剥奪ということで間違いないですね。」
藤虎は刀を構えて能力を発動させた。
「隕石が降ってくるぞ!全員退避!」
藤虎についていたシオン含めた部下たちは安全な場所へと逃げる。
ローとドフラミンゴは能力で落ちてくる隕石を粉々にした。
3人の立つ場所のみが無事であり、その周りには大きな穴が開いていた。
「これが七武海と大将の力…。」
ローの実力を侮っていた訳では無い。
ドフラミンゴの実力は昔から知っていたがあの時よりも確実に強くなっている。
イッショウの能力も実力も知っていたがここまで力の差があったとは。
この戦いに自分は入れない。
そう感じざるを得なかった。