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記憶が亡くなる前に

第6章 元奴隷の少女と珀鉛病の少年


ベビー5が若様〜と手を振った。

「今そっちに行くだすやん!」

ベビー5とバッファローはすぐさまドフラミンゴのところへ駆け寄る。

「お前は行かねぇの?」

2人を見送るかのような表情で立つシオンをローは不思議に思った。

「何が?」

「ドフラミンゴの手伝いにだよ。」

「行くよ。ただ…ローが変なことを言わないか気になってそばにいるだけ。」

「は?」

ローは意味わからねぇとシオンを睨んだ。

「私、知ってるの。ローがコラさんを刺したこと。」

「え…。でもあの時、バッファローしか…まさか!?」

「言ってないよ。」

「は?なんで?」

「コラさんはコラさんの意思で刺されたことを黙ってたから。
私も言わなくていいと思って。」

ローは唖然とした。
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