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記憶が亡くなる前に

第6章 元奴隷の少女と珀鉛病の少年


ローが連れて行かれ3人はあまりの急なことによりぽかんとした。

「すごい怖い顔してたね。」

「だすやん。」

ベビー5とバッファローは2人で顔を見合わせた。
シオンは2人が行った方向をじっと見つめる。
コラソンがなぜ、ローを連れて行ったかはさすがに分からない。
でも、何か事情があるの悟っていた。
特に理由はないがベビー5達を置いて船に戻る。



15分ほどしてローはベビー5たちと船に戻ってきた。
なぜか上機嫌に。

「おかえり。美味しそうなアイスだね。」

シオンは5段に積み上がったバッファローのアイスを見た。

「へへ、あげねぇぞ!」

「うん。今はいらない。」

シオンはキョロキョロと辺りを見回した。

「コラさんは?」

「知らねぇ。途中ではぐれた。」

ローは視線をふいっと逸らした。

「そっか。」

4人が話していると声が響いた。

「おい、そろそろ出航するぞ。
積荷を船に運ぶのを手伝え。」

ドフラミンゴが船から顔を出していた。
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