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sunflower

第6章 米花町


コナンが戻ってきて、3人の談笑は弾んだ。 

「へぇー成瀬さん最近ここに引っ越してきたばかりなんだね。どうして?お仕事の都合?」
子供ならではのお得意の無邪気な質問をカホに問いかけた
「ううん実は結婚してこっちに引っ越してきたの」
そんなことを露知らず平然とコナンの質問に笑顔で答えるカホ。
その瞬間コナンと沖矢の予想は核心に変わった。
「失礼ですが、成瀬さんの名前って成瀬カホさんですか?」
「ええそうですかなぜ?」
「最近成瀬財閥の娘さんが結婚したとニュースで拝見したものですから、"結婚""成瀬"とこの二つのワードから引き当てました」
「すごい沖矢さんまるで探偵さんみたい!」
「僕もそのニュース見たよ。でも旦那さん公表されてなかったけど一体どんなひとなの?」
コナンと沖矢は固唾をのみ返事をまった。
「ごめんなさい。あの人はあんまり自分のことを話さないし、話すなとも言われているから...」
思った通りの答えが返ってきた。
「そうなんだ、残念だなあ」
しかしこれで分かった。やはりカホの旦那は''降谷零''なのだと。そして彼もこの事件に関わっていると言うことも。
「それより先程から気になっていたのですがお酒をお飲みに?」
「え」
「いえすいません先程から視線が戸棚に入ったお酒に向けられていたので」
「え、すいませんまさか気づいてました?」
照れたように笑うカホ
「はい、何か気になるものでも?」
「いえ、気になるというより主人がよく"バーボン"を飲んでいるので。」  
「ほぉー、そうでしたか生憎このバーボンは切らしておりまして..もしよかったらこれどうぞ」
手渡されたのは"ライ"
コナンは赤井さん宣戦布告じゃんかよ...と苦笑いを浮かべた
「まあこんな立派なお酒ありがとうございます!私も何かお返しを...」
「でしたら連絡先を交換しませんか?」
「はい!勿論です!」
「僕もお姉さんの連絡先知りたいな」
「わかりました」
カホはそんなコナンを可愛く思った。
気がつげば日がだいぶ暮れていた。
「だいぶ日が暮れましたね送っていきますよ。坊やも。」
「ありがとうございます」
「ありがとう、沖矢さん」
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