第6章 好きな人。
その後、時計が22時を回った頃、場はお開きとなった。
野薔薇ちゃんから一緒にお風呂に行こうと誘われ、片付けは後回しにしシャワールームへと向かった。
その間男子達はというと、、、
「悟のやつ、うちらが帰った後を狙って来そうだからお前らは悟が来るまでいてやれよ。」
と言う真希さんの言葉を受け、男の子達は五条先生が来るまでリビングでゲームをして待ってくれている。
相変わらず五条先生への信頼度は低いらしい…。
ーーー
さすがに皆んなの前でパジャマ姿は恥ずかしいから、シャワーから出た後はクローゼットから適当に選んだ大きめのスエット上下を選んだ。
シャワーを浴び、すっきりしたところでそれぞれの部屋へと戻って行く。
「じゃーな。」「おやすみー」
『おやすみなさい。』
野薔薇ちゃんと真希さんと別れ、私も3階へと上がり自室へと向かう。
ーーーーそう言えば先生、もう来てるかな?
こんな遅くまで仕事なんて大変だなぁ…。
何だかんだでシャワールームでも3人で話が盛り上がり、だいぶ遅くなってしまった。
ガチャ
『ただいま…』
ドアを開け、控えめに声を掛けてみたものの、思いの外、中は静かだった。
あれ、、?みんな帰っちゃった、、?
リビングの方へと足を向けると、