第6章 好きな人。
ガクッと肩を落とす私とは対照的に、初めて1位になった悠仁君は興奮気味にはしゃいでいた。
「よっしゃーー‼︎‼︎俺今日初めて1位なんだけど⁈⁈めっちゃ勝負運強くない??」
「ハイハイ、良かったわね。で?何?私の初恋の話が聞きたいって?」
「・・・悪い釘崎、そこは全っ然キョーミねーわ。」
バコッッ‼︎‼︎
「痛ッッ‼︎」
「冗談で言ってんのにマジレスしないでくれる⁇だからあんたはモテないのよ!」
「モテねーけどっ‼︎つーか殴んなくてもよくない⁈」
息がぴったりの悠仁君と野薔薇ちゃんを見ながら真希さんが呆れたようにため息を吐いた。
「・・・夫婦漫才かよ、お前ら。」
2人はハッとし、お互い距離をとると悠仁君は突如姿勢を正して私の方へと向き直った。
「・・・コホッでは改めて。
さんに質問っ‼︎の前に一つ確認してい?」
ん?と首を傾けると、
「ーーー今、ちなみに彼氏いる?」
もの凄く自然に聞いてくるから、私は素直に首を振った。
『い、、いません、、、』
「良かった‼︎じゃあこっからがホントの質問っ‼︎」
何を聞かれるのかドキドキしていると…、、、