その力、分けて貰えませんか?【ワンピース】【ロー】
第3章 cuteとcool
「あ、クク。…少々…何があったの?」
「我々四天王が…内乱を起こしかけております。」
「「ハァ!?」」
危ない、取り乱した。
ローと同時に叫んでしまった。
「ククが知らせに来てくれたって事は、君は中立って事?誰対誰&誰?それとも誰対誰対誰?」
「ちょっと誰がゲシュタルト崩壊してきてるな。…えっと、俺が中立というか…俺対キキ対イージュ対マイです。」
「…話の途中で悪いが、何故同じ文字が二つ並んだ、ククとかキキとかみたいな名前じゃないんだ?普通に言いづらいからか?」
「あぁ、その通りだ。…いや、ですの方がいいか。主人のお相手さんだもんな。」
「違うから!!もう、…えっと、イージュはイージーゴーイング…まぁ、お気楽な子だよ。マイはマイルド。」
「マイの体が小さいのは主人の中の優しさが少ないからだ。」
「違うから!!本体の中の優しさが消えたらただの殺戮者になるからだよ!!!」
「……楽しそうだな、ラナ。」
「ちょ、自分と話してるだけなのに嫉妬しないで!!」
どうやらローは、嫉妬した場合に名前呼びになるみたい。
というか、なんでシャチやペンギンは〜屋じゃないんだろう?
今度聞いてみよっか。
「…で、なんでそんな内乱未遂が起きたの?」
「……ふ、小気味良いお方ですね貴女は。分かってるんでしょう?」
いつもの軽装ではなく、正装の仕事着にシュルシュルと着替えた(原理は分かんない)ククは、ニヒルな笑みを浮かべてこちらを一瞥した。
…あれ、ニヒルな笑みって普通男性に言うんだよね?
ククってこんなだけど一応女だよね?
そして、腰に取り付けられた少し長めのナイフを手際良く抜き、綺麗な舌をチロリと出して峰の部分に軽く舌を沿わせた。
更に首を軽くコテンと倒し、
「殺ってもよろしいでしょうか?」
「ダメに決まっとるわ!!!!あとなんで敬語!!執事気取りか!!!」
なんって危なっかしい娘だよこの子は…。
キキ達は私の一部なんだけど?
暗殺術を若干サイコなククに教えたのは失敗だったな…と今更後悔する。
…あれ、若干サイコって、私もサイコパスって事だよね?
なんかショックだな…。
「…話が掴めないんだが。」
「あっ、ロー。」
ごめん、ロー。
ちょっと存在忘れてました。
__________ここ船長室だけど…。