その力、分けて貰えませんか?【ワンピース】【ロー】
第2章 第二章 ただの船員…の、はず。

「出航するぞ、野郎共。」
「「あいあいさー…。」」
「大丈夫だ。うさぎ屋は、アイツに任せておけ。きっと上手く行く。」
そう言ってにやりと笑ったローは、かなり船員に慕われているようだ。
「ふ、まぁ失敗は考えられん。もっと俺を信用しろ、お前ら。」
「そうか、まぁククは強いもんな!」
「え、あー…戦闘力は本体と同じくらいだ。気にするな。身体能力はアイツよりは強いけどな…能力は俺も使えるけど、反逆ができないように、弱められてるんだ。そういう実の構造?なんだってさ。で、話を戻すが…多分本体と戦えば負ける。」
「そ、そんなにか…。」
「まぁ、元々のアイツの戦闘力が高すぎるところもあるけどな。だから、俺が弱いワケじゃない。」
「ふーむ…。」
「ベポ。少しこっちへ来い。」
「アイアイサー、キャプテン!どうしたの?」
航海士であるベポと話し始めたローは、深刻そうな顔つきはしていない。
まぁ、航路の確認と言ったところだろうか。
「なぁ、クク。…さん?」
「名前で呼べ。他人行儀は嫌いだ。」
「そっか。クク、いつラナを呼ぶんだ?出航してすぐか?それとも、暫く移動してから?」
「すぐだ。俺は影の中を移動できるからな。」
そう言って、にやりと笑ったククはなんだかローと似ている。
だが、影の中を移動、とは?と疑問を抱いたシャチが再び質問を重ねた。
「影の中を移動だって?どう言う事だ?」
「性格の、四天王って言うのがあるんだよ。クールのクク、キュートのキキ…まぁ、他の2人はおいおいな。んで、その四天王は悪魔の実とはまた違う力があるんだ。」
「え、すげぇな…。」
「うん、すげぇんだ。」
「乗らなくていいよ、女の子だろ…。」
「…性別はあまり関係ないぞ。で、影の中を移動出来るのは…なんて言うんだろ、俺冷酷だろ?自分で言うのもなんだけど。だから、『暗い』って意味でその能力があるんだ。ちなみに説得に行ったキキは光に関する能力。よく対極って言われてる。というか対極。」
「へぇ〜、なるほどな。もうチートじゃねーか。」
「うん。だって、常に何かの性格は抜いてあるからね。海楼石で捕まっても、ソレが助けに行けば大抵なんとかなるし。というか滅多に捕まらないよ。」
「すげぇな。もうそれしか出ねぇわ。」
「ふふんっ、もっとラナを尊敬するんだな!あんな少女でもそこらの能力者よりは強いんだ。」
