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日の守護者【鬼滅の刃】

第7章 無限列車


蕎麦を食べ終わった名前はゆっくりと箸を置き、先に食べ終わっていた煉獄を見た。


『ごちそうさまです』
「うむ!ここの蕎麦は絶品だろう、また来よう!!」


煉獄はそう言うと名前の分の蕎麦の代金を店主に渡し、店を出た。
名前は驚いて店主にお辞儀をしながら急いで煉獄の後を追い外に出た。



『煉獄さん、すいません』
「いい!柱昇格の祝いだ!蕎麦一杯は少な過ぎるかな」
『いえ、全然……ありがとうございます』



煉獄に礼を言った名前は街にある大きな駅に名前を連れていかれた。
街中は人が溢れ活気があったのに、駅に近づくにつれて人は少なくなり、本来賑わっているはずの駅構内はがらんとしていた。
名前はなぜここに煉獄が自分を連れてきたのか分からずに煉獄の顔を見た。



『駅、ですか?』
「そうだ、最近この駅から出発する列車で切り裂き事件や行方不明事件が起きている」
『列車内に鬼が潜んでいるという事ですか』
「ああ、その可能性がある。しかし今は事件の影響で列車は停まっていて閑散としている」



人が居ない駅を見上げながら煉獄は言う。
しかし、この場にいるのは柱二人。


『十二鬼月が居るという事ですか』
「わからん。まだ調査中だが、皆消息を絶っている」



その言葉に名前は緊張が走る。



「三日後、列車の運行が再開する。鬼が大きな動きを見せるとするとその時だと推測される。俺はこのまま数日間調査を続け、列車に乗り込む」
『では俺も……』
「いや、名前は乗るな。列車に鬼が乗っていない場合も考えて駅の警護を頼む」

 

煉獄は腕を組み名前に列車には乗らないように頼む。
名前は少し不安に思いながらも、煉獄なら大丈夫だろうと頷いた。


「それに、溝口少年達と一緒に乗り込む。心配は要らない!」
『溝口少年……?』


そんな名前の隊士が居たかなと名前は首を傾げた。



「うむ!ああ!竈門少年だったか!!ははは!」
『ああ、炭治郎ですか』


合点がいった名前は笑う煉獄を見て息を吐いた。
炭治郎達が煉獄と一緒に乗り込むのであれば、そこまで心配する必要は無いだろう。



『それなら心配要りませんね』
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