第11章 ☆ お披露目 * ロー視点 ☆ ② ☆
ロー)「それと部屋だが…」
「え、いらないよー。外で寝る!ってか寝ないから」
ロー)「外?」
「うん。外だよ?さっきの所で寝るよー。見張りとかいるでしょ?それ毎日私がやるよ」
ロー)「…潜水してる時は?」
「潜水って何?」
ロー)「…この船は水の中も走るんだ」
「へー!すごいねー!そんな船もあるんだー!」
ロー)「だから潜水してる時な外で寝れない」
「あぁ。なるほど」
やっと理解したのかこの女
女は視線を俺から逸らして自分の下を笑顔で見て指さした
「ここでいい」
ロー)「馬鹿か!」
そこは俺のベッドだ!
「えー。いいじゃん。広いし!減るもんじゃないし!」
女はいじけたように口を尖らした
ロー)「俺が嫌だ」
「なんで?」
ロー)「なんでって…」
「いいじゃん。別にー!一緒に寝ようとは言ってないじゃん!」
ロー)「は?」
「お兄さんがベッドで寝てる時はどっか行くよ。お兄さんが寝てない時に寝かしてって言ってるの!」
ロー)「…嫌だ」
「ケチだなー」
女はまたいじけたよう口を尖らした
こいつ本気で言ってるのか?
「分かった。お兄さん恥ずかしいんでしょ?」
女はニヤリと笑った
ロー)「は?」
「私と寝るの想像して恥ずかしいんでしょー?やらしー」
俺は眉間に皺を寄せて睨んだ
「ふふっ。冗談だって」
女はイタズラが成功した様な笑みを浮かべていた
「まぁその時はどっかに行くよ…人がいたら寝れないのは、私も一緒だからね」