第11章 ☆ お披露目 * ロー視点 ☆ ② ☆
船長室を向かった
部屋に入って「どこに座ればいいの?」と聞いてきた
ロー)「適当に座れ」
「んじゃベッドに座るー」
そう言って女はベッドに上がり、ベッドの壁側に背中を預け頭の後ろに両手を置いて足をベッドの上で組んでいた
こいつ下履いてないの忘れてないか?
俺は部屋の椅子に座った
「んで。話って何?なんか話す事あったっけ?」
ロー)「…お前。約束守ったら雇うと言っただろうが」
女はキョトンとしていた
「おぅ!そう言えば!忘れてた!」
ロー)「…」
本気で忘れてたな、こいつ
「まぁ実際雇うって言ってもねぇ。何すればいい?」
ロー)「仲間にならないなら戦闘員として雇う」
「え?戦闘員?」
ロー)「あぁ。あの戦いでいいもの見せて貰ったからな」
俺はニヤリと笑い女を見れば女も挑発的な笑みを俺に返した
「あんなんでいいのぉ?まぁ、あの戦闘は私にも利があったからいいけどさ」
ロー)「…」
「こっちで私の術が適う事が分かったからねー。他にも色々出来るよ?忍だもん。それなりに出来る。情報収集とか潜入とかね」
ロー)「…」
「なんか調べて欲しかったら言ってよ」
ロー)「あぁ」
「まぁ、文字が読めないから『機密文書とか取ってこい』って言われても分からないんだけどね」
そうだった
この女読めないんだった
女はケラケラと笑っていた
ロー)「…教えてやるよ」
「え?お兄さんが?やったー!」
ロー)「…そのお兄さん止めろって言っただろうが」
「え?あーそうだったね」
俺はため息を付いた
ロー)「それと部屋だが…