第4章 ★ 初めまして ＊ 夢主視点 ★ ③ ★

「…うっそだー」

ロー）「あぁ？」

「え、まじで？」

ロー）「そんなつまらねぇ嘘つくかよ」

「まじか」





私は内心ドキドキしながらベットの上で正座し頭を下げた


いわゆる土下座だな



海賊相手でもね…
お礼はね…
助けられたしね…


助けられたんだよな？

釣り上げて治療って事は保護…なのかな？

あれ？でも心臓…



まぁ後でいいや





「助けて頂き、ありがとうございました」

ロー）「…」

「…何？」

ロー）「…いや」

「？…まぁなんでもいいや。とりあえず怪我が治ったらなんか仕事頂戴よ」




お兄さんの反応に疑問を持ったが…

ここが本当に船なら外に出て確認したい


いや、揺れてるから陸ではないのは分かるんだけど





ロー）「…仕事だと？」

「え、だって戦闘員は間に合ってるんでしょ？なら雑用でもしようかと」

ロー）「…自由に歩かせると思ってるのか？」

「私の命は文字通りお兄さんが握ってるでしょ？それでも駄目なの？」

ロー）「…」

「じゃー誰が見張りつけてよ。それも駄目？」

ロー）「…」

「また黙りー？」




やっぱりすぐにはここから出して貰えないか
まぁそうだよね



海賊船なんだから牢屋とかあるはずだよね？
今牢屋に入れられてないだけましか
手枷は付いてるし心臓取られたけど

怪我人じゃなかったら牢屋だったのかな？




質問には答えてくれたからいけるかなーって思ったけど

出して貰えない


ある意味ここが牢屋だな






《海賊》って者を相手にした事ないからどこまで許されるか…


いまいち分からないんだよなー






色々顔に出さないようにしないと




ってか海賊船に乗ってるから海賊でいいんだよね？